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ボウエン嬢と夢見るイヤフォン

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映画 『The World's End』 レビュー

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7月21日に、
エドガー・ライト監督最新作の、
The World's End』を観てきました。

わくわくしながら待った甲斐があった…。


以下、ネタバレなしのレビューです。






まず最初に一言。
あなたが『ショーン・オブ・ザ・デッド』と『ホット・ファズ』が好きな場合、
ほぼ間違いなくこの映画も気に入ると思います。


――パブを12軒回り、各パブで1パイントのビールを飲む。
若かったゲイリーと友人たちは、その挑戦を達成出来なかった。
そして20年が経ち、ゲイリー以外はそれぞれの人生を歩み始めていた。
しかし、未だに昔のパブ巡りを諦めきれないゲイリーは、
友人たちを集めて故郷を尋ねるのだった。
挑戦を、成し遂げる為に。しかし、久々に帰った町は様子が少し変で…?


と、あらすじはこんな感じです。


非常にイギリスらしい、といえばイギリスらしい映画です。
社会性のあるメッセージも、パブを絡めるので、もしかしたら伝わりにくいものがあるのかな、と。
例えばチェーン化による、見た目の全く同じパブの量産であったり。

『ショーン・オブ・ザ・デッド』と『ホット・ファズ』が、
それぞれゾンビ映画とアクション映画のジャンルパロディであるのに対し、
今作はジャンルパロディ……ではない気がします。
SFというジャンルではありますが、そのジャンルを特にパロディしている印象は受けませんでした。
SF映画のお約束に則っている感じでもなかったので。

様々な出来事が、それが起こる前に映画内で示唆されているのは面白いな、と思いました。
冒頭の回想と、パブの名前には注目です。

そうそう。
冒頭の回想が、90年代の空気感をよく表していて、
これのお陰で観客がゲイリーのことを気に掛けるようになっていて、非常に上手いな、と。

普段、コンビの賢い方をサイモン・ペグ、どこか抜けてる方をニック・フロストが演じることが多いのですが、
今作ではその立場が逆転されていて、役者とのしての演技の幅広さにびっくり。
特にサイモン・ペグは凄かった。嫌な奴なはずなのに、嫌いになれないのは彼の演技と、脚本が上手かったのだろう…。

脚本といえば、台詞が物凄くよく出来ていました。
笑える上に、伏線をちゃっかり張ったりするのは、さすがエドガー・ライトというか。
特に最後のパブでのサイモン・ペグの台詞にはぐっと来ました。


『スコット・ピルグリム』のときも思ったのですが、この監督は本当にアクション・シーンを撮るのが上手い。
昨今流行りの手ブレカメラがなくてよかった…。
『マン・オブ・スティール』で吐きかけたので(遠い目

今作は編集がもっと伝統的な映画っぽい感じだったかな。
高速でズーム、カット、ズーム、カット…というエドガー・ライトのスタイルは影を潜めていた印象。


最大の強みが、キャラクターたちの深さ。
全員、この映画が始まる前から、そして終わったあとも実際にいるような存在感。
映画になってる部分は、彼らの人生の一部の時間が切り取られているだけ…みたいに感じました。
映画の為だけに生み出されたキャラクターたちが多いように感じた今夏の映画で、
これはとても目立ちました。

ちょっと終盤が急かしすぎの印象も受けましたが、これは好みの問題かな…。


観るたびに新しい発見がある『The World's End』
日本公開は来年春との噂です。

9月15日に、
第6回したまちコメディ映画祭in台東内の、
「映画秘宝」presents 映画秘宝まつり
という企画で先行上映が行われるようなので、行ける方は是非。


評価点:

8.9 / 10
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