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ボウエン嬢と夢見るイヤフォン

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ハローサマー、グッドバイ - 読後感想会

最近また寒さが戻ってきた気がします。
春はまだまだ遠そうです。


そんなわけで(?)


hello summer goodbye

今回の読後感想会は、マイクル・コーニイによる
「ハローサマー、グッドバイ」についてです。


以下ネタバレなしなので、未読の方もどうぞ。



夏休暇をすごすため、政府高官の息子ドローヴは港町パラークシを訪れ、
宿屋の少女ブラウンアイズと念願の再会をはたす。

粘流が到来し、戦争の影がしだいに町を覆いゆくなか、愛を深める少年と少女。
だが早大な機密計画がふたりを分かつ……
少年の忘れえぬひと夏を描いたSF史上屈指の青春恋愛小説。

                              ―裏表紙より引用





あらすじはこんな感じ。

本作は人の見た目をして、人のように思考する生物が登場人物ですが、
あくまで舞台は地球ではない別の惑星。


明らかに地球と違うのが、この惑星の海の性質。
時期が来ると、粘流(グルーム)と呼ばれる状態になります。


本書のジャンルを聞かれると正直悩みますが、
SFの皮を被った恋愛小説、といったところでしょうか。

このSF要素がかなり重要なので、
恋愛小説の皮を被ったSFと呼ぶ方もいるとは思いますが。


序盤がなかなかにとっつきにくかった。
主人公がお坊ちゃまキャラだけあって、あまり好感が持てず。

「そんなことでいちいちイラッとするなよ……」と思うところが多々ありました。


個人的に気に入ったキャラはリボンです。
その分終盤は読むのが辛かった。


残りあと少しというところで急展開を見せる本作なのですが、
そこまでが長いと感じる人もいるかもしれない。

個人的には、その部分に散りばめられた設定や伏線が鮮やかで
気にはなりませんでした。

そして最後の最後で「そういうことだったのか」と。読み返すと納得します。
なんだかこうして書いているとミステリーの要素もある気がしますね。


訳がときどき分かりにくくなってしまう点が残念だったかな。
特に科学的な解説をするところは、回りくどかったです。


このとき買ったものなので、
思ったより読むのに時間が掛かってしまいました。



この作品の最大の強みは、全体に覆い被さった
なんとも言えない日常の中に忍び寄る暗さだと思うのです。


人類に似た生物が過ごす何気ない日々と、
そこに交じってくるSF的な生物や気候。

それらが見事に組み合わさって話を支えています。
……ちょっとだけ、ドローヴとブラウンアイズの恋愛が甘すぎるかな(苦笑)



これ、ネタバレせずに書くの結構難しい……。
とりあえず読んでくださいということで!


あ、最後でどんでん返しがあるからと言って
そこだけ読んでも正直分からないかと思います。

なのでちゃんと最初から読んでくださいね!






ちなみに前回の読後感想会では、
「The Unbeatable Squirrel Girl」というコミックを取り上げました。

その記事はこちら


ではまた!




ハローサマー、グッドバイ (河出文庫)ハローサマー、グッドバイ (河出文庫)
(2008/07/04)
マイクル・コーニイ

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