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ボウエン嬢と夢見るイヤフォン

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映画レビュー 「ベイマックス」

BigHero6-poster.jpg

1月30日に 「ベイマックス (原題: Big Hero 6)」 を観てきました。

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオズ最新作。
マーベルの 「Big Hero 6」 というコミックから着想を得た作品です。



以下ネタバレなしのレビューです。



天才である少年ヒロは、その能力をちゃんと活かすことなく
ロボットファイトに没頭する日々。

ある日、そんなヒロの状態を懸念した兄のタダシは、
自身の所属する工科大学へとヒロを連れていく。

そこでタダシの友人たちの作った発明品や、
医療ロボット・ベイマックスを目の当たりにしたヒロは
飛び級大学への入学を決意する。

その決意が全てを変えることになるとは知らずに。






とあらすじはこんな感じ。


予告編を見て覚悟はしていたのですが、
これ、本当原作と何も関係ありませんね……。

内容やキャラの利用権的に仕方はないとは思うものの、
ちょっとショックでした(笑)


前作である「アナと雪の女王」も原作ガン無視でしたし、
何を今更という感じではあるのですが。

あ、この映画に出ていた某キャラも
ビッグヒーロー6の初期メンバーでした。



ヒロとタダシのやり取りに両親の不在の影響が伺えて、
ライアン・ポッターとダニエル・ヘニーすごいな、と。

ここの掛け合いが説得力のないものだったら、
タダシとベイマックスのパラレルも、微妙なものになっていたと思います。



ベイマックスの設定変更は、私は特に気になりませんでした。

人工生命体より、医療ロボットという設定のほうが
科学に対する人の認識という作品テーマに合っていた気がしますし。

科学は使い方によって人を助けることも、
傷付けることも出来るというのが、よく表現出来ていたと思います。

この映画には、完全な善人も悪人もいないんですよね。
ディズニー映画としてはいつもより一歩先に行った印象。


あと、幼い頃の「いつかなんかすごいものを発明してやるぜ!」
みたいなわくわく感を思い出すガジェットの数々は見ていて楽しかったです。

ヒロが設計図のホログラムを掴んだり、回したりしているのは
「アイアンマン」へのオマージュなのかな、と。

ベイマックス、ちょっとハルクバスターに似てると思いませんか?



ビッグヒーロー6の他の面子はなんというか、
最初に出てきてしばらく放置されて、また登場といった感じで
ほとんどキャラクターとしての推移が伝わってきませんでした。

スーツを試行錯誤するモンタージュはありましたが、それだけ。


テンポをよくする為、そして子どもにも分かりやすくする為……

……なのでしょうけれど、同じくマーベル原作で一つの映画で
チームの結成と成長を描き切った「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
などと比べてしまうと、なんとなく雑な印象を受けてしまう。

ヒロとベイマックス以外のメンバーの映ってる時間が少なすぎる。
ヒロの葛藤を表す為だけに存在しているような薄っぺらさでもったいないな、と。



アクションシーンはとてもよく構成されていました。
特にゴーゴーの部分。

あ、原作から設定が変わったと言えば、
メンバーの名前や国籍が変更されてましたね。

ゴーゴーやハニーレモンやワサビはあだ名、
という設定にしたのは上手かったと思います。


原作だとハニーレモンは宮崎愛子で、
ゴーゴーは田中麗子という本名なので、隠して正解だったかな、と。

ハニーレモンがドラえもんだとネタにされるの見たかったけど。


キャス叔母さんもいいキャラクターだった。
「The way, way back」に出ていたマーヤ・ルドルフですね。



サンフランソウキョウの街並みも、
見ていてとても楽しかったです。

サンフランシスコは坂や路面電車やゴールデンゲートブリッジがあって、
ぱっと見たとき分かりやすいから東京と混ぜる街に選ばれたのかな、なんて思ってます。

ゴールデンゲートブリッジと鳥居を合体させたデザインには
思わず唸ってしまいました。この橋が実在していたらいいのに。

ソウキョウが奏京と書くのは分かったのですが、
だとするとサンフランはどうやって書くのだろう。気になる。



いわゆるヴィランである、
仮面の男の悪事の動機は好き。

善と悪を綺麗に分けることは難しいということ。
世の中には誰のせいでもない、どうしようもない悲劇もあるということ。

そんな様々な教訓を、無理やり詰め込んでいくのではなく、
あくまでキャラクターたちの葛藤として描き切ったのには脱帽。

そういった意味では仮面の男が一番可哀想なのかな、とも。



気になったのがペース配分。
ほんの少しですが、中弛みします。

限られた上映時間でチームの誕生から活躍までを描くのが大変なのは
本当によくよく分かっているつもりなのですが、
それでももう少しヒロと他のメンバーの関係を描いてくれてもよかったんじゃないかな、と。

これが先述したキャラクターの推移のポイントと繋がってくるわけですが。



とにかく老若男女関係なしに楽しめる映画だと思います。
純粋に面白いです。ただ、ここ最近のアニメーション作品の中での最高傑作か、
と聞かれたら違うかな、といった感じ。

いずれにせよ、観て損はしないはずです。





評価:

7.9 / 10





でもラストシーンこれさ……
日本版はどうなってたんだろう。

邦題が「ベイマックス」なので、上手く決まらないんですよね。
もやもや。後述します。



というわけで、以下ネタバレ要素ありなので
未見の方はご注意ください。












・問題のラストシーン。

英語版は題名が「Big Hero 6」であることを頭に置いて読んでください。

タダシが言っていた形とは違うけれど、
結果として人々を救うことになった、ヒロ率いるビッグヒーロー6。

最後に六人が屋上でポーズが決めますよね。
そのときの台詞が、

「We didn't set out to be superheroes. But sometimes life doesn't go the way you planned. The good thing is, my brother wanted to help a lot of people and that's what we're going to do. Who are we?」
(僕たちはスーパーヒーローになろうと思っていたわけではない。でも、人生はそうやって予想外の展開を見せることもある。兄はたくさんの人を助けたかった。だから僕たちは、形は違うけれど人助けをしようと思う。僕たちが誰かって?)


で、この台詞の「Who are we? (僕たちが誰かって?)」という台詞に答えるかのように、
「Big Hero 6」という題名が表示される演出だったのです。

実際にチームが結成される最後まで、
題名が一切表示されない、という演出だったのです。


で、邦題が「ベイマックス」ですよね。


「僕たちが誰かって?」

ベイマックス

という終わり方じゃさすがに意味が分かりません。


ツイッターでも尋ねてみたのですが、情報は得られず。


ネットを彷徨っていたら、yukiwongという方の
ベイマックス・日本語上映版とアメリカ上映版の違い」という記事を見つけまして……。

うわこれひどいな、と。

違いはその記事を読めば全部指摘されているので、
気になった方はどうぞ。

とにかく私は、映画の焦点すらずらしてしまう
日本の訳し方に正直ドン引きしてしまいました。




・Tadashi is gone.

ロバート・キャラハン教授が仮面の男だと分かったあとのシーン。
ベイマックスがタダシの実験の様子の映像を再生する前のヒロの台詞です。

個人的にはgoneという言葉を使わずに、
素直にdeadと言ってほしかったな、と。

それほど感情的なシーンでしたし、
タダシが犬死にしたと分かった直後なので、
「死」を誤魔化さずに押し切るべきだったと思います。

子ども向けのアニメーション作品でも、
死という概念は存在していていいと思うのです。



・I'm satisfied with my care.

「ベイマックス、もう大丈夫だよ」は悪いけどちょっとぬるい。
ここでは特に終盤の異次元空間での台詞をさしています。

劇中何度かこの台詞を聞くことになりますが、
最後のヒロの呟きがとてつもなく苦しい。


「I'm satisfied」の重みが訳でなくなってしまったな、と。
満足した、と言うことに抵抗を覚える辛さが、
「もう大丈夫だよ」にはない気がするのです。

これは本当残念だな、というだけのことですが。



・カメオ。

スタン・リーは壁の絵の出演だけで十分だったような……。
スタッフロール後まで出てくるのは正直しつこい。



・どうでもいい話。

本作を観ていて、
いくつかのシーンで「スクービー・ドゥー2/モンスターパニック」を思い出しました。



例えばカーチェイスのシーンはこの部分を。





大量のマイクロボットと戦う終盤のシーンは、この部分を。


この映画、決していい作品とは言い難いのですが、
私は結構好きだったりします。観ていて楽しい。

あとは小さい頃に観てハマったので……。
今初めて観ていたなら、また話は違ったのかもしれませんが。


ちなみに公開時は脚本を担当したのが誰なのか知りませんでしたし、
たとえ名前を知っていてもそのときはさほど有名ではなかったのでしょうが、
最近になって脚本を書いたのがジェームズ・ガンだと知ってびっくり。


でも納得。
なるほど、確かにジェームズ・ガンっぽい脚本だ。


ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」と「スクービー・ドゥー2/モンスターパニック」は
いろいろと似ている部分もあるので。
ヒーローではない人たちが世界を救うことになるところとか。


「ベイマックス」で「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」と
「スクービー・ドゥー2/モンスターパニック」の二つを思い出し、
その思い出した二作品の脚本家が同じという、なんだか不思議な感じ。


あまり「ベイマックス」関係なくて申し訳ない(笑)




と、こんなところでしょうか。
今回はこの辺で。

ではまた!
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