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ボウエン嬢と夢見るイヤフォン

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映画レビュー 「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」

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スター・ウォーズ/フォースの覚醒 (原題: Star Wars: The Force Awakens)」を
12月16日に観てきました。

以下ネタバレなしのレビューです。


家族を知らず砂漠の惑星で孤独に生きるヒロイン、レイの運命が、
新型ドロイドのBB-8、戦うことに疑問を抱く兵士フィン、
そして、フォースの暗黒面の担い手、カイロ・レンらと交わる時、
銀河の命運を賭けた戦いの渦中へと導かれる。

-公式サイトより



とあらすじはこんな感じ。



本作からの登場人物である人々はもちろん、
過去作のキャラクターも、みなよく描かれていた印象。

フィンを演じたジョン・ボイエガと、レイを演じたデイジー・リドリーは、
あまりにもナチュラルで本当にその世界に住む人のように感じました。


アダム・ドライバーの演技は良いときも悪いときもあるのですが、
本作で演じたカイロ・レンは、幾重にも感情に層があって、見ていて興味深いキャラクターでした。


個人的にはやっぱりハン・ソロが凄まじかった気がします。

ハリソン・フォードはただ単にハン・ソロを演じたわけではなく、
あれから30年近く経ってその分成長したハン・ソロを描き切っていたので
映画としては語られなかった空白の期間を想像することが出来たのだと思います。

チューバッカとのやり取りも健在でした。



BB-8も非常に可愛い。
挙動がまだまだ未熟な感じで、若くて冒険好きなドロイドなのかなーという印象を受けました。

出演している時間もちょうどよかった気がします。
多すぎず少なすぎず。とあるシーンでは私を含め、観客の大勢が爆笑していました。


何人かのキャラクターは「あ、それで終わりなんだ?」
という感じでしたが、多分エピソードVIIIに回すのではないかと。

そうは言っても少々残念でした。
カメオ出演程度だったのに、割と宣伝等では大々的に扱われていたなぁ……とぼやきたくなります。



個人的に一番気に入ったキャラクターはポー・ダメロン。
オスカー・アイザックはやはりカリスマ性があるな、と。

インサイド・ルーウィン・デイヴィス」のときもそう思いましたが。




キャラクターといえば、本作はロケ地や実際にセットを作って撮影しているのですが、
その分二人のモーションキャプチャーの登場人物が浮いていた気がします。

悪いCGではなかったと思うのですが、周りの環境がとてつもなくリアルなので
少々見ていて「うーん」と首を傾げてしまいました。

幸い出演時間はそう長くないので、そこまで気にはならないかなと。



肝心のストーリーは、というと。
微ネタバレを含む全てのネタバレ要素を曖昧な感じに書くので分かりにくいかもしれませんが。

非常に興味深いな、と思いました。
見慣れた要素は色々とあるので、人によってはなんだか他のスター・ウォーズ作品と似てるな、と思うかも。

個人的にも第三幕(終盤)は「え、また?」って感じてしまいましたし。

様々な新要素が絡んでいるので完璧に同じという訳ではありませんが、
ファンであればあるほど、気になってしまうのではないかな、と。

その代わり、地上で行われていることのインパクトはとてつもなかったです。
よくそういう方向に進める勇気があったな……と半ば呆然としていました。



基本的にファンサービスの量は程よい感じでした。
あまりにも多いと、話の妨げになりますし。

今年公開された「ジュラシック・ワールド」はそれによって
少しだけ個人的には評価が下がっていました。

過去の作品を引用しすぎると、
なんの為の新作か分からなくなってくるんですよね。

ハン・ソロは次の世代の主役たちへの橋渡し兼ファンサービス程度になるのかな、
と思っていて、実際それは間違いではないのですが、
ちゃんとキャラクターとして描かれていたのですごく嬉しかったです。



ユーモアの量もちょうどよかった気がします。

多分これまでで一番笑い要素が多いスター・ウォーズ作品なのですが、
決して邪魔なわけではなく、本当に自然な会話の中で生まれたコメディ、といった印象。


音楽はもちろんのこと、情景描写も凄まじい。
フィルムで撮影することにこだわっただけあるな、と思います。

物の大きさや色鮮やかさがよく出ていました。



休む暇のあまりない作品ですが、
その分キャラクターたちが常に常に話を前に進めていく感じです。

そういった状況の、ふとした瞬間に感情の描写を入れるのが上手いな、と。


そしてライトセーバーを使った戦いの生々しさ。

感情がこもっていて、ダンスの振付のようだったエピソードI ~ IIIとは
比べ物にならないくらいインパクトがありました。


完璧な映画とは程遠いですが、
とてもよく練られた、期待を上回る作品だったと思います。



評価点:

8.9 / 10


以上、本作のレビューでした。





以下ネタバレあります。
本編を観たあとに戻ってきてください。























































キャプテン・ファズマとはなんだったのか。
彼女、ほとんど何もしてませんよね……?

少々拍子抜けしました。

あっさりチューバッカにやられて、結局生きていたのか死んだのかも分からないという。

なんだか「新たなる希望」のダース・ベイダーの扱いに似たものを感じました。



こんなにスター・ウォーズってコメディ要素が多かったっけ?
と観ていながら思いました。

作品に合っているので良かったのですが、少し新鮮な感じです。

レイが「あんな宇宙船ゴミよ!」と言いながら駆けていったあとのシーンで、
その“ゴミ”が映った瞬間、観客が沸きましたよ。

だってミレニアム・ファルコンなんだもの。

上手いな、と思ったのが走っているときは
あえてミレニアム・ファルコンを映さなかったこと。

その分「ええ、あの船をゴミ呼ばわりかい!(笑)」となるような。
とにかくフィンとレイの掛け合いは素晴らしかった。


個人的にはBB-8がフィンに話を合わせるシーンがツボでした。
終わったあとに親指を立てる一人と一体(一台?)が可愛い。



フォースの作中での扱いも概ね満足。

冒頭のブラスターを止めるシーンは勿論(レンズフレアが相変わらずのエイブラムスだった)、
レイを尋問するカイロ・レンのシーンも凄かった。

物理的には一切戦っていなくても、あのシーンは

カイロ・レン、レイの記憶に入る

レイ、地図の記憶を閉ざす

レイ、カイロ・レンのことを跳ね除けていることに気付く

レイ、カイロ・レンの頭の中に入る

というやり取りが行われているので、とてつもなくはらはらしましたね。



とまあベタ褒めしているようですが、
やはり気になるのは「新たなる希望」との類似点。

話や細々とした要素は結構違うものの、どうしてもドロイドの中に地図を秘める、
砂漠の惑星から抜け出したい主人公、ラストの巨大惑星兵器爆破、
というところが似ているな、と。

いい加減二回もデススターを破壊されて学ばなかったのか、とも思いましたね。
スターキラーベース、これって要するに大きめでエネルギー源の違う、第三デススターじゃ……と。


ただより戦争らしさが出ていたのは良かったかな、と。
血なんてこれまでのスター・ウォーズになかったような。

冒頭の村人を虐殺するシーンは、そりゃこれはフィンも逃げるだろ……と。


レイがカイロ・レンと一対一で対決出来るのは、
どちらもフォースの使いだから分かるのですが、フィンが少しの間カイロ・レンと戦えてたのがちょっと疑問でした。

フィンがライトセーバーを使い、
電気を帯びた武器を持ったストームトルーパーを戦うシーンから察するに、
ストームトルーパーもある程度近接武器のトレーニングをするのかな、と。

ただそれでもルーク・スカイウォーカーのもとで修行をした人に、
あれだけ立ち向かえるとは思えませんでしたが……。



そんなわけでカイロ・レンはハン・ソロの息子だったわけですが、
もうハンを殺すシーンは圧巻でしたね。

顔の半分に光が当たっていて、もう半分が闇に包まれていたことから
少しは葛藤したのかな、などと思いますが、どうだったんでしょう。

ただの悪役だけではなく、
深みのあるキャラクターになったな、と。

そうは言ってもハンの死は悲しかったです。



このツイートの、カイロ・レンがジェイセン・ソロの立ち位置になる、という部分は当たりましたね。

レイが果たして昔の小説におけるジェイナの立ち位置になるかは、
本作ではまだ分かりませんでしたが。


レイの家族のことや、どうして「帝国の逆襲」で紛失したルークのライトセーバーがあるか、
などは全部本作では明かされないので、答えが欲しい方は少しがっかりするのかも、とも思いました。

個人的には最初から三部作の一作目、として製作しているものなので、
全く気にはなりませんでしたが。

面白いフラッシュバックの仕方でレイの過去は示唆する程度に留まっていましたしね。
スター・ウォーズは回想がないので、ああやって幻覚みたいな描き方にしたんでしょうか。



謎といえばルーク。
出ているといえば出ているのですが、最後の1シーンで台詞はありません。

個人的にこの扱いは好きでしたが、
もう少し話にがっつり絡んできて欲しかった人も出てくる気はします。

ただルークがいなくなったことによって沈黙したR2-D2が目覚めたことにより、
ルークの居場所が分かったというのは少々皮肉な感じがします。

BB-8の持っていた部分が必要だとしても。




いろいろと書きましたが、本作は個人的に二番目に好きなスター・ウォーズ作品です。
一番は「新たなる希望」で、それは揺るぎませんでしたが、
この調子でいくともしかしたらエピソードVIIIで……?なんて期待してしまいますね。




最後にここ1年半ほどの「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」関連記事を貼っておきます。

スター・ウォーズ エピソード7のキャストの話
「Star Wars: The Force Awakens (原題)」の特報の話
「スター・ウォーズ: フォースの覚醒」 特報第二弾の話


そういえば結局、最後の予告編の考察は書かなかったのですが、
単純にタイミングを逃したのと、もう映画の公開まで二ヶ月ほどだから
あまりあれこれ考えるのはやめたほうがいいかな、と思った結果故です。

これからも多分、特報だけ書いて、
最後の予告編はTwitterで少し触れる程度だと思います。



今回はこの辺で。
ではまた!
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