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ボウエン嬢と夢見るイヤフォン

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映画レビュー 「ズートピア」

Zootopia.jpg

ズートピア (原題: Zootopia)」を
4月2日に観てきました。 

かなり遅くなってしまいました……。


いろいろと投稿順を変更したので、
「10 Cloverfield Lane (原題)」などのレビューは少々お待ちください。


以下ネタバレなしのレビューです。




動物たちの“楽園”ズートピアで、ウサギとして初の警察官になったジュディ。
でも、ひとつだけ問題が…。

警察官になるのは通常、クマやカバのように大きくてタフな動物たちで、
小さく可愛らしすぎる彼女は半人前扱いなのだ。

だが、ついにジュディも捜査に参加するチャンスが!

ただし、与えられた時間はたった48時間。
失敗したらクビで、彼女の夢も消えてしまう…。

頼みの綱は、事件の手がかりを握るサギ師のキツネ、ニックだけ。

最も相棒にふさわしくない二人は、
互いにダマしダマされながら、ある行方不明事件の捜査を開始。

だが、その事件の背後にはズートピアを狙う陰謀が隠されていた…。

公式サイトより



とあらすじはこんな感じ。



今年楽しみにしている映画として、
こんな記事でも名前をあげていた本作。


冗談抜きでここ十年くらいの
ディズニー長編アニメーション作品で一番面白かった気がします。


まずアニメーションの質ですが、これは言わずもがな。

これまで以上に動きなどが滑らかなのもそうですが、
それでいてリアルすぎない、といういい具合な印象。

これはディズニー作品だと
いくつかの例外を除いて保たれていることではありますけどね。
チキンリトrゲフンゲフン




こういった現実ではない世界が舞台になる作品は、その世界自体も
キャラクターとして活き活きしているかどうか、というのが気になるところなのですが、
本作の"ズートピア"はとてもよく描かれていたと思います。


熱帯や砂漠といったように、
環境によって仕切られた区間を通り抜けていく列車。

それぞれの動物の大きさに合わせていくつもある出入口など、
とにかく細かいところまで考え抜かれていた気がします。

もう少しこういった別の環境もじっくり見てみたかったですが、
作品のテンポやテーマ的にはちょうどよかった気も。



こうした環境の違いや日夜のコントラストが
非常によく表現されていた気がします。

なんというか、不思議な感じなんですよね。
いい意味でディズニーっぽくないというか。


本作の監督の一人であるリッチ・ムーアは
2012年に公開された「シュガー・ラッシュ」も手掛けた方なのですが、
あのときも似たような感覚になりました。


光が多く明るい日中シーンは希望、期待、前向きで、
夜で月明かりだけの暗いシーンは不安、焦燥、気弱……

といったコントラストの仕方をしがちなディズニー作品なのですが、
前述した「シュガー・ラッシュ」も本作も少し違うんですよね。


夜のシーンがあったなら、
その中でそのどちらも描いてしまうという感じです。

お陰でキャラクターに深みが生まれている気がしますし、
展開的にも予想がつかない部分が出来ているように思います。



長い間、本作の主人公はニック・ワイルドだったようなのですが、
割とギリギリになってジュディ・ホップス視点になるように変更された、とのこと。

だから監督や脚本家が多いのか、という感じです。
よくまとめられたな、大変だったろうな、と思いながら、変更されてよかったな、と。


ジュディの抱える"ズートピア"の理想像と、
ニックがそこにぶつける現実の対比は、
やっぱり視点が逆だったらここまで活きなかった気がするのです。


ジュディ・ホップスを演じるジニファー・グッドウィンと
ニック・ワイルドを演じるジェイソン・ベイトマンはどちらも素晴らしかった。

お互いの台詞の掛け合いはもちろん、
二人ともシリアスとコメディのバランスの取り方が上手い。

ストーリーのネタバレはしませんが、
かなり人(動物?)の感情や他人の扱いなどといった、
暗い部分にも触れるので想像以上に演技の幅広さが要求される気がしました。



予想に反して、かなりミステリー要素が多い気がします。
これまた詳しくは書きませんが、ジャンルを混ぜるのが上手いな、と。

そういったミステリー要素が解き明かされたあとに、
この「ズートピア」という作品は本性を現します。

鳥肌が立ちましたね。



ウサギだから警察官になんてなれない、
キツネだから詐欺師に決まってる……なんて考えながら見てると、
なんだか自分がとてつもなく小さい存在に思えてくる気がします。


いくつか気になった点は、
第二幕が終わり、最終幕が開けるまでのところ。

少しだけ中弛みしていたかな、と。
そこのテンポもよければ、完璧だった気がします。


あとこのレビューではあえて避けている
本作のテーマなのですが、子どもよりも大人のほうが分かるのかな、と。

だからこそ、もしかしたら
中盤の心理描写が多くなってくる辺りで飽きてくる人も出てくるかも。

ズートピアの世界をもう少し、見せてもよかったかな。



遠い昔、捕食者と被食者だった存在が共に暮らす"ズートピア"で
二転三転しながら進んでいく話は圧巻です。


評価:

9.8 / 10



1998年にプレイハウスディズニーで放送が始まった番組で、
「かわうそファミリー」というものがあったのですが、
こちらの原題が「PB&J Otter」なのです。

この原題を覚えて、是非目を凝らしながら映画を観てください。
もしかしたら、あっとなるかもしれませんよ。



以下ネタバレあります。
本編観たあとに読んでください。
































人種差別や偏見がテーマときましたか、ディズニー。

いろんな予告編を観る限り、
単なる喋る動物たちの警官もの、という印象だったのですが
蓋を開けるとそこにあったのは現実の世界の講評だったという。


それを上手い具合に、
「動物と、その動物を見たときにパッと思い付くステレオタイプ」に落とし込んだのは
職人芸としか言いようがないと思います。

近年のディズニー長編アニメーションの中で、
ここまで剥き出しの感情をぶつけられたのは久々な気がします。


特に記者会見のシーンはもう、見ていて辛かったです。

ジュディは事件解決後、なぜ捕食者が凶暴化しているのか、
ということに対して、憶測で話を始めます。

これはジュディが不慣れなのもありますし、
単純に証拠が揃っていない、という風にも取れます。

喋れば喋るほど、相棒であったはずのニックが追いつめられているのが分かって
このシーンだけでも本作を観た価値はあるな、なんて思っていました。

「捕食者が昔の本能に再び目覚め始めているのかも……」
と言うジュディのほうが皮肉なことに、被食者の"本能"や"潜在意識"で
話を進めてしまっているんですよね。


そしてそのあとの橋の下のシーン。
かなりぐっときました。

ディズニー作品なので、仲直りはするんだろうな、
とは思うものの、そこへの持っていき方が上手いな、と。



まさか麻薬やいじめや暴力や人種差別を
テーマにしてくるとは思いませんよね。

最後に首謀者が明かされる頃には、
事件自体よりもどうやってこの壊れたユートピアが復興するのか、
ということのほうに気がいってしまって、少々インパクトにかけていた気がします。

アクションのあるシーンも、比較的少なかったかな?

それにしても「ブレイキング・バッド」の引用は笑いました。
「アナと雪の女王」の「Let it go ~ありのままで~」の引用もありましたね。

ボゴがジュディにこういうシーンがあります。

「Life’s not like a cartoon musical where you sing a little song
and dreams magically come true, so let it go!」

訳すと「人生はカートゥーンのミュージカルみたいに、
魔法の歌を歌って全部上手くいくものじゃないんだ。だから諦めろ!」といったところです。

曲名を「ありのままで」にしたことで
「Let it go」の「諦める」という意味がなくなっていますし、
このままの台詞じゃないとこのネタが通じないので、
もしかしたら吹き替え版や字幕ではジョークが失われているかもしれないです。


このツイートをしたときは、正直小ネタか偶然か自信がなかったのですが、
監督のインタビューによると、狙って書いた台詞だそうです。



あとディズニー長編アニメーション次回作である「モアナ」と、
その次の作品である「Gigantic (原題)」の小ネタまで仕込んでくるとは。

恐らく「アナと雪の女王」の続編のネタだと思える物もありましたね。


監督によると今までで一番小ネタが多いディズニー長編アニメーションらしいので、
何度か観て探してみるのも面白いかもしれません。



自分もあと何回か観てみようと思います。
ではでは。
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