">

ボウエン嬢と夢見るイヤフォン

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

映画レビュー 「10 クローバーフィールド・レーン」

10cl_poster.jpg

10 クローバーフィールド・レーン (原題: 10 Cloverfield Lane)」を
3月25日に観てきました。


とてつもなく遅くなってしまってすみません。
以下ネタバレなしのレビューです。




目覚めるとミシェルは核シェルターの中にいた。
最後に覚えているのは、運転中事故に遭ったこと……。


外の世界はみんな死んでしまったから、
ここからは出られないとシェルターの主である男は告げた。

ミシェルは、怪しげな男に不信感を抱き、
なんとか真実に辿り着こうと、思考を始める――。



とあらすじはこんな感じ。



まず言っておきたいのですが、本作の日本版のポスターと予告編、
普通に本編のネタバレをしているので、なるべく避けてください。



自分はこういった限られた場所で展開される話に弱いです。
登場人物は三人。

ミシェルを演じるメアリー・エリザベス・ウィンステッドと、
ハワードを演じるジョン・グッドマンと、
エメットを演じるジョン・ギャラガー・Jr.は三人とも素晴らしい。


閉鎖的な空間でじりじりと張り詰めていく空気を
掛け合いや仕草で上手く表現していた気がします。



この三人が機能しなかったら、
本作はそれだけで駄目になっていたと思います。

話の内容ももちろん興味深いのですが、
観客も主人公と同じくらい何が本当かどうか分からないという立場に置かれているので、
出演者がどれだけ演技に信憑性をもたせるかに非常に左右されるかな、と。



脚本も非常によく練られていた気がします。

ハリウッドお気に入りの三幕構成ではあるのですが、
起承転結で書かれているような印象も受けました。

台詞も無駄がなく、本当にこういった状況で
こういった人たちがいいそうだな、と思ったようなことばかり。



室内で展開される作品にも関わらず、
常に外のことを考えさせるという構成も面白いな、と。

もちろんネタバレになってしまうので言えませんが、
怒涛の展開に心なしか前のめりになっていた気がします。



ある要素の取り扱われ方で好みが分かれるような。
実際自分も初めて観たときは「うーん」といった感じだったので。

初見特有の、作中に散らばめられた小さなヒントや
台詞による示唆に気付けてなかっただけだな、というのが最終的な結論です。



で、題名に入っているクローバーフィールドという単語ですが、
「クローバーフィールド / HAKAISHA」を思い浮かべる方もいると思います。

繋がりがあるのかどうか気になるのも分かりますが、
個人的にはそういった先入観を忘れて観に行ったほうがいいかと。

これに関しての自分の考えはネタバレ部分で話します。



評価:

10 / 10



以下ネタバレあります。
本編を観たあとにどうぞ。




















本作ですが、最初は「クローバーフィールド / HAKAISHA」と
同時期に起きているのかあるいはその後なのか、という部分が謎でした。


同時に起きているほうがしっくり来る気はしたのですが
(その後の話だったら何かしらミシェルが引用するはず……?)、
それにしては舞台はどうやら2008年ではなさそう、というのはありました。

今回もいろんなサイトを用いて作品の世界観を表現する、
といったことをやっていたのですが、
Tagruatoという架空企業のページにハワードの写真が載せられまして。

このTagruatoという企業は「クローバーフィールド / HAKAISHA」で、
怪獣を目覚めさせた可能性のあるところです。


人工衛星が落下し、それが怪獣を起こした、
というのがファンの間での定説でしたが、
本作でハワードは過去に人工衛星に携わっていたことが判明します。

ですがどう考えても繋がっているようでいて、
日付や地理条件が一致しない。



そこでJ・J・エイブラムスの言っていた「意外な繋がり方を今後見せる」という
言葉の真意を考えてみました。

これはきっと「FRINGE / フリンジ」のような、
世界が多重構造になっている設定なのではないでしょうか。


そう考えるとずれつつも奇妙に一致していることに、
少しは説明がつくような気がします。

まだまだ証拠は不十分ですが。


これからまた「クローバーフィールド」作品は出ると思いますが、
恐らくJ・J・エイブラムスから答えとなる映画が提示されるまでは
オムニバス形式のように思える構造になるんじゃないかな、と。



本作は一作目のクローバーフィールドと違い、
ファウンド・フッテージ形式ではなく、伝統的な映画の撮られ方をしています。

それでもミシェルとここまで一緒の場所にいる気分になれたのは、
演技や閉塞感はもちろん、監督が数々のゲームを参考にしたからなのかな、と。


「アンチャーテッド」や「トゥームレイダー」といった、三人称視点だけど
まるで自分がそのキャラであるような気分を味わえる作品を参考にした、
と言っていたのでなるほどな、と。



好みは分かれると思いますが、個人的には大好きな作品でした。
今後更に謎が解かれると思うと、わくわくしますね。
スポンサーサイト

| 映画 | 05:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://beatofblues.blog119.fc2.com/tb.php/1494-93fca11d

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT